誕生
この星の生きとし生きるものはすべて
地球が 形を変えて生まれてきたもの
いのち
ここにいる わたし
の
意識とは
ここからの知覚が世界であり
この知覚の 中 にいる存在こそが 主人公であり特別
のように 見えもする
けれど
それもまた
生まれては また大地に戻る
地球 という
ひとつの大きないのちの営みの一部であることを
ふと思い出させる
それは 流れであり
織りの一本の糸の繊維であり
潮の満ち引きのように
生まれては 消え
形を変え続けて
そして存在し続けるもの
ああ
この命を 感覚を 全身にひたしてゆく
大いなるものの前にひれ伏して わたしは身体を開く
この知覚は
孤独と
愛する存在たちと すべてが
出会う時空の中に
歓喜と共に とけてゆく