自宅出産というスタイル
今日は、数日前に自宅出産した大切な友人に会いに行ってきました。
彼女は、旦那さんと相談して、出張助産師さんの支えのもと、自宅で新しい家族を迎えることを選んだのです。
今日はその助産師さんから、直接お話を聞くことができるとても貴重な機会でした。
赤ちゃん、はじめまして。生まれてきてくれて、ありがとう。
その寝顔からは、とても安らかで、まるで聖なる音、無音の世界に安心して存在しているような、穏やかなる大きな存在を感じました。
その佇まいは、お母さんがパートナー、家族に囲まれて、静かな内的な空間と祈りとともに、新しい命の心地よさや感覚が守られて生まれてきたことを、物語っているようでした。
友人の幸せいっぱいの表情。
助産師さんの、命を愛しみ、あらゆるものには心が宿っていて、感謝と共に一つ一つの行動を差し出すその生きる姿勢に畏敬の念を感じざるを得ませんでした。
こんな出産がしたい!こんな風に新しい命を迎える体験がしたい!と
強く思っている私がいました。
須江孝子さん。
運よくこの9月に、2002年の本の改訂版を出されたばかりです。
『宙からのおくりもの』〜助産師の気づきの旅〜
https://www.shinsensha.com/books/3629/
早速買って読ませていただきましたが、彼女の2度のガンの体験から、生命の働きに沿った方法でそれを克服していく中での気づきや、自然な形でのお産を望む妊婦さんを支える今の出張助産師になるまでの経緯やそれからの体験など、たくさんの命の叡智が詰まった内容でした。
今の時点では出産の予定はないけど、もしそんな時がきたならば、私も迷わず彼女にお願いしたいと思うような、出会いでした。
こういうお産を望む人が増えているようで、自分はどう生きたいか、何を選ぶかと問いながら生きている女性やパートナーシップを持つ人たちからは特に、その傾向はじわじわと広がっていくのではないかと思います。こんな方が、もっともっと増えたらいいな。
助産師さんは、正常分娩であれば病院以外でも取り扱っていいことになっています。
必要最小限の介入で、十分であるお産もたくさんあること。
リスク、というものはどんなことでもつきものだけれど、それぞれが起こることを信頼し、受容的な中で自身の選択に責任を持つことができれば、よりお産のスタイルは幅広くなり、
そんなふうに多くの人の意識がなっていくと、病院とも連携しやすくなるのかな、なんて思ったりします。
これから生まれてくる赤ちゃんたちやそのお母さんが一人でも多く、心からの安心と笑顔でそのときを迎えられますように。